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小林芳彦・今朝の一押し戦略

小林芳彦・今朝の一押し戦略


< 米ドル円 朝の一手>

おはようございます。

昨日はアジアの上値の重たさが嘘のようにNYでドル円は吹き上がりました!
まずは東京時間の朝10時台。
111.67をトップにその後は111.55すら満足に売れず111.38-57-40と何回も売りこむ展開でしたが111.40割れは妙に下値が固く下げ渋っていました。

その後欧州時間になって再び111.38まで売って下がらなかったため、欧州勢は諦めてショートを買い戻し、アジアのショートを苛める方に方向転換したように思いました。
午後8時過ぎから111.55を超えてドル円のショートカバーが本格化して111.70を超えた午後10時過ぎ、米10年債の利回りが2.35%を超えて大きく上昇、2.393%まで跳ね上がったことからドル円は112.00を突破。
112.05アッパーの戻り売りと損切りの買い戻しが激しく交錯。
一瞬111.86台まで下がる場面もありましたが午前0時ぐらいに高値112.15まで吹き上がっています。

その後利回りが2.375%方向に落ち着きドル円も111.80へ。
戻り112.00を回復する場面もありましたが今度は俄かドル円ロングが切らされるえげつない流れとなって111.70へ。
午前3時半にかけて再び112.00を回復する場面もありましたがドル買いは力尽き111.77台まで下げて111.92でNYは引けています。

112.15までのショートカバーの背景は米金利以外ではイエレンFRB議長のタカ派的な発言および米7-9月期GDP・改定値が前期比年率+3.3%へ上方修正されたこと。
タカ派発言「米国景気拡大は広範化している」「金融リスクは抑制されている」「追加利上げ継続を正当化」でしたが、バランスを取るようにハト派の発言も行っており「リセッションに陥らないように急激な利上げを避けたい」と述べており、これで買い上がった分を投げさせられた参加者も多かったようです。

さて、今日は下値は111.70-50で固くなった感はありますが、上値も112.35から70にかけて重たそうで112.00を挟んで上下20銭がコアのレンジで動きそうな感じです。
市場の円売りポジションはまだ残っていることから112円台ミドルにかけて上値が本当に重たくなりそうですが、短期の投機筋はショートっぽいのでなかなか111.80以下には下がりにくいとイメージします。
月末の5・10日、仲値が不足なのかどうか良く判りませんが、激しく動く可能性はありますね。

朝方は111円台を買いから入りたかったのですがイメージを111.80‐85で作ってしまい、買えずに上がってしまいました。
追いかけて買い上がらず早い時間なら押し目買いを待ちたいと思います。
仲値以降はまた別な流れが出る場合もあり、様子を見ながら方針を決めたいと思います。

本日もよろしくお願いいたします。


本日の詳細はマーケットナビでご確認ください。
http://hirose-fx.co.jp/rd.php?aid=a56a5a75c179e6

よろしくお願いします。


<本日の為替相場のポイントと予想>

06:45  ニュージーランド  10月住宅建設許可件数
08:50  日本      10月鉱工業生産
08:50  日本      前週分対外対内証券売買契約等の状況
09:00  ニュージーランド  11月NBNZ企業信頼感
09:01  イギリス    11月GFK消費者信頼感調査
09:30  オーストラリア  7-9月期四半期民間設備投資
09:30  オーストラリア  10月住宅建設許可件数
10:00  中国      11月製造業購買担当者景気指数
14:00  日本      10月新設住宅着工戸数
15:45  スイス     7-9月期四半期国内総生産
16:00  ドイツ     10月小売売上高指数
16:00  イギリス    11月ネーションワイド住宅価格
16:45  フランス    11月消費者物価指数
16:45  フランス    10月卸売物価指数
17:00  スイス     11月KOF景気先行指数
17:15  スイス     10月実質小売売上高
17:55  ドイツ     11月失業者数
17:55  ドイツ     11月失業率
18:30  南アフリカ   10月卸売物価指数
19:00  ユーロ     10月失業率
19:00  ユーロ     11月消費者物価指数
19:00  日本      外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00  南アフリカ   10月貿易収支
22:30  カナダ     7-9月期四半期経常収支
22:30  米国      10月個人消費支出
22:30  米国      10月個人所得
22:30  米国      前週分新規失業保険申請件数
23:45  米国      11月シカゴ購買部協会景気指数


昨日発表された米GDPやイエレン議長の証言は米国経済の強さを示すものとなりドル買い円売りの動きが強まった。

昨日の東京市場では米国上院予算委員会の税制改革法案の可決や金融規制の緩和期待などから市場に安心感が広がり日経平均株価が上昇。
リスク選好による円安の動きが強まった。
欧州市場では英国がEUに対し清算金を引き上げるのではといった話から前日に引き続きポンドの上昇が目立った。

NY市場が始まると更にドル買いの動きが強まった。
この日は任期最後となるイエレン議長の議会証言で「米景気拡大はますます広がりをみせている」「利上げ継続は正当化される」「物価低迷は驚きで、今後2-3年で2%に上昇」と発言。
利上げに積極的な姿勢を示した。

また、この日発表された米7-9月期四半期GDPが3.3%と予想の3.2%を上回ったことを受け米長期金利が上昇。
ベージュブックでも経済活動が緩やかなペースで拡大していることが示されるなど米国経済の底力が改めて示された格好だ。

NY株式市場はNYダウが104ドル上昇したもののハイテク株などの下落からナスダックは-88ドルとまちまちの動きとなったが、悲観的なムードは感じられなかった。

昨日は米10月住宅販売保留指数が3.5%と予想の1.1%を大きく上回るなど、ここにきて住宅市場の好調な結果を示す住宅指標が相次いでいる。
株価や土地などの資産価格の上昇をイエレン議長も懸念材料に挙げており、利上げの流れは継続されるとみられる。
懸念されていた米税制改革も前日の上院で可決されたこともありドル円の上値を抑える要因は後退。
北朝鮮懸念は燻るものの長期金利の上昇などからドル高円安が少しずつ動き出し始めたとみる。




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| 小林芳彦・今の一押し戦略 | 09:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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